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Life on the ice [しぜん]

ao to shiro

Life on the ice. -こおりの上で生きる-

まずはフィンランドのお天気から。今日の気温はマイナス2度からプラス2度。この一週間は太陽がときどき空に見え、比較的温かな春のような日が続いた。天気予報では、金曜日にマイナス15度まで下がり、それがしばらく続くようだ。

こうも小春日和(零度ちかく)が続くと、極寒の冬も懐かしくなる。冬はいったいどこにいってしまったのだろうと、街のあちこちを探してみるが、やはり見つからない。だらしなく垂れ下がったつららは艶を帯びてしずくを滴らせ、アスファルトに変わって冬の間地面に君臨していた分厚い氷の板は、薄汚い色に変わり始めた。


暖かいにこしたことはないのだが、不便なこともある。ゼロ度付近が、外を歩くには一番やっかいだ。フィンランドでは、雪が降ってそれがいったん溶けた後に特別に冷たい寒気がくると、地面がツルッツルになる。雪が降るときには、ふれどもふれどもやまずといった感じで、その積雪がまたアスファルトを埋めていく。そして、勤勉に固まって厚みをましていく。結果、冬の間は、数センチから数十センチの氷の上を歩き、自転車で走ることになる。


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ここでつるつるの道路の話を一つ。数週間前、自転車で街の中心部に向かおうとしていた時のこと。年配の方がこちらに歩いてくるのが見えたので、驚かせまいという思いと自転車で横をすれ違うには狭すぎるという理由から、車道の方に降りることにした。車道と歩道の間にある溝は雪で埋まり凍っていたから、ゆっくりと方向を変えれば車道の方にうまく行けるはずだった。ところが、左方向に進み始めるやいやな小さな小さな氷のくぼみに前輪をとられ、バランスを崩してしまった。これでもかというほどに凍り付いた地面の上に腰から落ちてしまったものだから、しばらく動けずにうめいていた。車が遠くに見えたので、これはマズいと思ってなんとか上体を起こし自転車とともに、歩道に落ち武者のような格好で移動。ちょうどそのころには、おばあさん達がわたしのところに到着。彼女達の表情はこわばっていて、何かフィンランド語でいっていたのだけれども、等のわたしは大丈夫、ありがとうとしかいえず。向こうからきた車の運転手も車をとめて、気遣って下さった。車の運転席からみたわたしは、地面に倒れて動かない人の図だったろうから、よっぽど心配をかけてしまったことだろう。(これを契機にフィンランド語の勉強をスタートすることになる。)

すべるのはいい。こけなければ。
こけるのはいい。うたなければ。
うちつけるのはいい。しななければ。

どこにいても、自然を感じる。
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イイネ! 9

コメント 4

kuwachan

ご無沙汰しています!
それで、腰は打ち身だけで済んだのですか?って済んだのですよね。
凍った道には充分お気を付けてくださいね^_−☆
by kuwachan (2013-02-27 19:48) 

maki

お久しぶりです~!!
フィンランドは優しい人が多いみたいですね♪
寒い土地は人を温かくするのかな?
by maki (2013-02-27 23:02) 

lulu

kuwachanさん
しばらくは腰に痛みがありこのままなおらなかったらどうしようと思っていましたが、一週間ほど経ったところでなおりました: ) 大げさかもしれませんが、これまで大事に至らずよく生きのびてきたなあ思いました。これから雪解けの季節!気をつけます!
by lulu (2013-02-28 19:54) 

lulu

m a k i さん
お久しぶりです!遊びにきてくださってありがとうございます。
このことについては、いろいろとコメントしたいことがあります。わたしのまわりには、ハートフルな人たちがたくさんです。近々、フィンランドの人たちについて記事を書きますね。
by lulu (2013-03-01 04:09) 

感想や質問等があればお返事いたします: )

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